当日は誰が教えに来るのか|講師を指定できる会社と、できない会社の見分け方

AI研修の会社を2〜3社に絞ると、提案書の中身はどこも悪くない、という段階が来ます。カリキュラムも、実習の比率も、料金も説明を受けた。それでも提案書のどこにも書かれていないことがあります。当日、受講者の前に立つのは誰かです。
提案の場で話を聞いて「この人なら」と感じた相手が、当日も教えに来るとは限りません。研修の手応えは講師によって変わるのに、講師の名前は申し込みのあとに知らされることもあります。この記事では、研修会社を絞り込んだ段階の人事・情シスの担当者に向けて、講師について申し込む前に確かめておく3つの質問と、講師を指定しにくい会社がある理由を整理します。
1|講師を指定しにくいのは、会社の規模と仕組みの問題
講師を指定できるかどうかは、研修会社の誠実さよりも、講師をどう抱えているかで決まる部分が大きくあります。
| 講師の抱え方 | 指定のしやすさ | 起きやすいこと |
|---|---|---|
| 提案した本人が講師も務める | 指定しやすい | 提案と当日の話がずれにくい。反面、講師の日程が空いている日しか開けない |
| 社内に講師が複数いて、日程で割り当てる | 日程しだい | 希望の日に特定の講師が空いていなければ、別の講師になる |
| 登録している外部の講師に、案件ごとに依頼する | 指定しにくい | 営業担当と講師が別の人。講師が決まるのは申し込みのあと、ということがある |
規模の大きい研修会社ほど、下の2つの形を取る傾向があります。多くの日程と多くの受講者を受けられる代わりに、特定の講師を約束しにくくなります。これは悪いことではありません。全国の拠点で同じ日に研修を開きたい会社にとっては、講師が多いことが強みになります。
確かめたいのは、自社の研修がどの形で運ばれるのかを、申し込む前に知っているかどうかです。
2|申し込む前に聞く3つの質問
(1) 提案してくださった方が、当日も教えに来ますか
いちばん直接的な質問です。「はい」なら、提案の場で話した内容がそのまま当日に届きます。「いいえ」なら、当日の講師の名前と経歴を聞き、できれば事前に短い打ち合わせを1回入れてもらえるかを確かめます。
講師の経歴を聞くときは、肩書きより直近で何の業務にAIを使っているかを聞いてください。研修会社を比べる5つの基準の1つ目として、法人向けAI研修の選び方でも同じ質問を挙げています。講師が決まっていない段階では、この質問に答えられる人がいないことになります。
(2) 講師が替わる場合、いつ、どうやって知らされますか
講師が体調を崩す、日程が重なるなど、講師が替わる事情はどの会社にも起こりえます。聞くのは、替わること自体ではなく、替わると分かったときに事前に知らせてもらえるかです。
- 替わる場合は、何日前までに連絡をもらえるか
- 代わりの講師は、貴社向けに作った演習の内容を把握したうえで来るのか
- 講師が替わることを理由に、日程の変更や中止を選べるか
3つ目は、キャンセル料の条件と結びついています。研修会社の都合で予定どおりに開けないときの扱いは、研修を延期・中止したときのキャンセル料と最低人数で整理しました。
(3) 複数回に分ける場合、毎回同じ講師ですか
部署ごとに3回に分ける、半日を2日に分けるなど、研修が複数回になる場合があります。回によって講師が替わると、1回目で受講者が出した業務の題材を2回目の講師が知らない、ということが起こります。前の回の続きから始められず、説明をやり直す時間が出ます。
毎回同じ講師にできない場合は、回と回の間で講師どうしがどう引き継ぐかを聞いてください。1回目の演習で出た題材や質問を、次の講師に渡す仕組みがあるかどうかです。
3|答えを聞いたあとの見方
3つの質問への答えは、研修会社を落とすための材料ではありません。答えを並べると、自社の研修にどちらが合うかが見えます。
| 自社の研修の形 | 講師について重く見ること |
|---|---|
| 1回きりで、全社に向けた入門 | 講師の話し方と経歴。当日の講師を事前に知っておけば十分なことが多い |
| 自社の業務を題材にした実習が中心 | 提案とヒアリングをした人が当日も立つか。題材を理解している講師かどうかで、実習の中身が変わる |
| 複数回・複数拠点 | 毎回同じ講師にできるか。できない場合の引き継ぎの仕組み |
研修全体をどう組み立てるかによって、講師に求めることも変わります。研修の目的から設計を考える流れは、生成AI研修の設計の考え方でまとめています。また、講師を社内から立てるか外に頼むかを検討している場合は、研修を講師・教材・更新に分けて内製できる範囲を見る方法が参考になります。
4|ノセカエの講師について
ノセカエの研修は、代表の浅香が講師を務めています。講師を当日になって別の人に割り当てる形は取っていません。アクセンチュア・アビームでDX・業務改革・SAP導入に携わり、50名超のチームでPMを務めてきた経験をもとに、貴社の業務を題材にした実習を組みます。
講師が1人であることは、裏返すと、同じ時期に開ける回数に限りがあるということです。多くの拠点で同じ日に一斉に開きたい場合には向きません。研修は1回あたり最大20名、座学3割・実習7割で、お申し込みから最短2週間で開催できます。講師が当日に立てなくなった場合の扱いは、いまの料金表には載せていないため、お見積もりの段階で上の3つの質問を当社にもそのままお聞きください。
まとめ
研修会社を絞り込んだら、提案書に書かれていない「当日誰が来るか」を確かめます。提案した人が当日も立つか、替わる場合に事前に分かるか、複数回で同じ講師か。講師を指定しにくいのは会社の規模と講師の抱え方によるもので、答えを並べれば自社の研修の形に合う会社が見えてきます。
参考資料・注意事項
最終確認:2026年9月26日。講師の抱え方の分類は、当社の研修提供とご相談の経験に基づく整理であり、統計調査に基づくものではありません。講師の指定や交代の条件は研修会社ごとに異なるため、契約書・申込書の記載をご確認ください。
当日教える講師が誰かを、最初にお伝えします。
受講する方の部署と人数、題材にしたい業務をうかがい、講師の浅香が当日に扱う内容と日程を、30分のヒアリングで確認します。助成金を使う予定の場合は、提携社労士が対象になるかを無料で診断します。
自社向けの研修内容を相談する →お電話でのご相談:03-6820-2744(平日10:00〜18:00)
