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AI導入支援で頼めること|研修・顧問・コンサル・開発の違いと、頼む順番

AI導入支援で頼めること|研修・顧問・コンサル・開発の違いと、頼む順番

この記事の要点

  • AI導入支援には、研修、顧問(伴走)、コンサル、開発の4種類があり、頼める範囲と費用の形が違います。
  • 既製の生成AIツールを使う会社は、研修、伴走、必要なら開発の順に頼むと、費用を抑えやすくなります。
  • 補助金の文脈で出てくる「IT導入支援事業者」は、申請の制度上の役割で、ここで扱う導入支援とは別のものです。
目次
  1. AI導入支援とは:研修、顧問(伴走)、コンサル、開発の違い
  2. 補助金の「AI導入支援」は別の話(デジタル化・AI導入補助金との違い)
  3. 頼む前に社内で決める3つ
  4. 種類ごとの費用の形と見方
  5. 支援会社の選び方
  6. AI導入コンサルに頼む場合との違い
  7. 進め方:最初の3か月
  8. Copilotなど、特定のツールの導入支援を頼む場合
  9. ノセカエで頼めること(研修とAI顧問。料金表にある範囲)
  10. よくある質問
  11. 参考資料・注意事項

生成AIを入れると決めたものの、社内に進める人がいない。研修だけで足りるのか、伴走を頼むのか、開発まで頼むのか。そう迷っている経営者とDX担当の方に向けて、AI導入支援として外に頼めることを種類ごとに分け、頼む順番を整理します。

AI導入支援とは:研修、顧問(伴走)、コンサル、開発の違い

AI導入支援は、会社がAIを業務で使えるようになるまでを、外部の会社が手伝うサービスの総称です。同じ名前で売られていても、中身は大きく4つに分かれます。社員に使い方を教える研修、月単位で相談に乗る顧問、方針や計画を作るコンサル、自社専用の仕組みを作る開発です。

図1 4種類の支援が受け持つ範囲

研修
使える人を増やす
受け持つツールの使い方、業務への当てはめ、入力のルール
残るもの使える社員、演習で作った指示文
顧問(伴走)
使い続ける仕組みを作る
受け持つ定例の相談、現場の質問への回答、社内展開の助言
残るもの社内の進め方、判断の記録
コンサル
方針と計画を作る
受け持つ現状の調査、対象業務の選定、投資の計画
残るもの報告書、計画書
開発
専用の仕組みを作る
受け持つ社内データとの連携、業務システムへの組み込み
残るものシステム、運用の手順

名前が同じ「導入支援」でも、残るものが人なのか、計画なのか、システムなのかで別のサービスです。

表1 AI導入支援の種類ごとの比較

種類頼めること費用の形期間向く会社
研修社員への講義と実習、入力ルールの説明1回いくらの固定額半日から数日ツールは契約したが、使う社員が限られている
顧問(伴走)定例の打ち合わせ、チャットでの相談、社内展開の助言月額月単位で続ける研修は済んだが、社内に進める人がいない
コンサル業務の調査、導入の方針と計画の作成プロジェクトごとの見積もりプロジェクト単位部門が多く、どこから始めるかを決める材料が要る
開発社内データを使う仕組みや、業務システムとの連携の構築要件ごとの見積もりと、運用の費用要件定義から運用まで既製のツールでは足りない業務が、はっきりしている

見積もりを比べるときは、会社の名前より先に、4種類のどれに当たる提案なのかを確かめます。種類の違う見積もりを金額だけで比べても、判断の材料になりません。

生成AI導入支援で頼めること

ChatGPTやCopilotのような生成AIは、契約すればその日から使える既製のツールです。そのため、生成AI導入支援の中心は、システムを作ることよりも、人と決まりを整えることになります。具体的には次のような作業です。

会社の規模に合わせた進め方は、中小企業のAI導入の進め方でも扱っています。

補助金の「AI導入支援」は別の話(デジタル化・AI導入補助金との違い)

「AI導入支援」で調べると、補助金のページが多く出てきます。これは、IT導入補助金から名前が変わったデジタル化・AI導入補助金のことです。中小企業や小規模事業者がITツールを導入する費用の一部を、国が補助する制度です。

この制度には「IT導入支援事業者」という役割があります。事務局に登録された事業者で、申請する会社はこの事業者と組んで申請します。補助の対象になるのも、事務局に登録されたITツールに限られます。つまり、補助金の文脈での導入支援は、登録されたツールを補助金で入れるための制度上の役割です。この記事で扱っている研修や顧問とは、別のものです。

補助金はツール、助成金は研修

ツールの導入に使うのが補助金で、社員の研修に使うのは厚生労働省の助成金です。採択や支給が約束されるものではないので、制度が使えなくても進められる計画にしておきます。制度の候補は生成AIの導入に使える補助金にまとめています。

頼む前に社内で決める3つ

支援会社に声をかける前に、社内で決めておくことが3つあります。ここが空のままだと、どの会社に頼んでも提案が一般的な内容になります。

対象の業務

最初に使う業務を、2つか3つに絞ります。議事録、見積書、報告書、問い合わせへの返信のように、文章を作る回数が多く、出来上がりを人が確かめやすい業務が始めやすい候補です。「全社で活用する」という目標だけでは、研修の演習も、効果の測り方も決まりません。

進める人

社内の窓口になる人を1人決めます。支援会社とのやり取り、社員からの質問の受け付け、利用状況の確認を受け持つ役です。情報システムの担当である必要はありませんが、業務の中身が分かり、部署をまたいで声をかけられる人が向いています。

入力してよい情報

顧客の情報、個人情報、未公開の数字をAIに入力してよいかを、使い始める前に決めます。決まりがないと、社員は使うのをためらうか、黙って使うかのどちらかになります。考え方は生成AIのセキュリティで整理しています。

図2 社内に残す役割と、外に出せる役割

社内に残す
決めることと、続けること
決めるどの業務で使うか、何を入力してよいか
続ける社員への声かけ、利用状況の確認
責任AIが作ったものを確かめて使う判断
外に出せる
教えることと、作ること
教える使い方の講義と実習、規程のひな形
助言する定例の相談、他の進め方の紹介
作る社内データとの連携、専用の仕組み

外に出せるのは知識と作業で、決めることと確かめることは社内に残ります。

種類ごとの費用の形と見方

費用は、金額より先に形を見ます。固定額なのか、月額なのか、作業の量で変わるのかで、予算の組み方が変わるためです。

コンサルと開発の金額は、内容ごとの見積で決まるので、この記事では金額の幅を示していません。費用を箱に分けて見積もる方法は、AI導入費用の内訳にまとめました。

支援会社の選び方

種類が決まったら、会社を比べます。確かめる点は多くありません。

研修会社を比べるときの基準は、法人向けAI研修の選び方で詳しく書いています。

AI導入コンサルに頼む場合との違い

AI導入コンサルは、導入支援のなかでも、方針と計画を作る仕事に重心があります。生成AIコンサルと呼ばれるサービスも同じで、現状を調べ、対象の業務を選び、投資の計画を作るところまでを受け持ちます。部門の多い会社や、経営会議で投資を決める材料が要る会社には合います。

一方で、既製のツールを入れて社員に使ってもらう段階の会社では、計画書より先に、使える人を増やす支援が要ることが多いと当社は考えています。計画が立派でも、現場に使える人がいなければ進まないからです。コンサルに頼む場合は、計画のあとの研修や伴走まで含むのか、別の会社を探すことになるのかを、契約の前に確かめておきます。

頼む順番は、研修、伴走、必要なら開発

開発から入ると、どの業務に何を作るかを、使った経験のないまま決めることになります。先に社員が既製のツールを使い、足りない点がはっきりしてから開発を検討すると、作るものが小さく済みます。

進め方:最初の3か月

頼む順番を、最初の3か月に当てはめるとこうなります。期間は目安で、会社の規模と業務の数で前後します。

図3 頼む順番の流れ

1か月目決める対象の業務、進める人、入力のルールを決め、契約するツールを選ぶ
1〜2か月目研修自社の業務を題材に実習し、任せる作業を決める
2〜3か月目伴走現場の質問に答え、うまくいった使い方を広げる
3か月目以降見直す作業時間の変化を確かめ、広げるか、開発を検討するかを決める

開発を検討するのは、既製のツールを使ったうえで足りない点が見えてからです。

効果の確かめ方は、生成AI研修の費用対効果で扱っています。

Copilotなど、特定のツールの導入支援を頼む場合

Copilotの導入支援のように、ツールを決めたうえで支援を探す場合は、確かめる点が増えます。Microsoft 365 Copilotは、利用者が社内でアクセスできるメールやファイルをもとに答えを作ります。そのため、導入の前に、ファイルの共有範囲が広すぎないかを見直す作業が出てきます。Microsoftも、過剰な共有を減らす管理機能を案内しています。

ツールを指定した導入支援では、次の2つを分けて頼みます。

設定だけを頼んで終わると、ライセンスはあるのに使われない状態になることがあるので、使い方の支援を誰が担うかを最初に決めておきます。

ノセカエで頼めること(研修とAI顧問。料金表にある範囲)

ノセカエの料金表にあるのは、研修とAI顧問です。

メニュー内容料金(税別)
経営層向けセミナー90分。役員・幹部向け15万円
半日研修3時間。最大20名、実習型、AI利用規程のひな形付き40万円
1日研修6時間。最大20名、部門別ワークと導入計画の作成60万円
助成金対応プラン2日間・計10時間から。最大20名98万円
AI顧問月2回の定例、チャットでの相談、社内展開の伴走月20万円から

研修は座学3割・実習7割で、貴社の業務を題材に進めます。研修のあと1か月は、質問にお答えします。お申し込みから開催までは最短2週間です。料金と内容の最新の記載は、ノセカエのトップページの料金表でご確認ください。

この記事のまとめ

  • AI導入支援は、研修、顧問、コンサル、開発の4種類。見積もりは、どの種類かを確かめてから比べる。
  • 頼む前に、対象の業務、進める人、入力してよい情報を社内で決める。
  • 既製の生成AIツールを使う会社は、研修、伴走、必要なら開発の順に頼む。
  • 補助金の「IT導入支援事業者」は、登録されたツールを補助金で入れるための役割で、別の話。

よくある質問

AI導入支援とは何ですか

会社がAIを業務で使えるようになるまでを、外部の会社が手伝うサービスの総称です。社員への研修、月単位の顧問(伴走)、方針と計画を作るコンサル、専用の仕組みを作る開発の4種類があり、頼める範囲と費用の形が違います。

AI導入支援の相場はいくらですか

種類によって費用の形が違うため、1つの相場では比べられません。研修は1回あたりの固定額、顧問は月額、コンサルと開発は内容ごとの見積もりです。ノセカエの場合、半日研修が40万円、AI顧問が月20万円から(いずれも税別)です。

研修だけで足りますか

社内に進める人がいて、研修のあとも使い方を広げられる会社は、研修だけで進められます。進める人がいない場合は、研修のあとの数か月、伴走を付けると止まりにくくなります。

補助金や助成金は使えますか

ツールの導入にはデジタル化・AI導入補助金、社員の研修には人材開発支援助成金が候補になります。どちらも要件と審査があり、採択や支給が約束されるものではありません。

参考資料・注意事項

  • デジタル化・AI導入補助金2026「デジタル化・AI導入補助金とは」
    https://it-shien.smrj.go.jp/about/
  • デジタル化・AI導入補助金2026「通常枠」
    https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/
  • 中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金2026の公募要領を公開しました」
    https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260310001.html
  • Microsoft Learn「Microsoft Copilot とは?」
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
  • 厚生労働省「人材開発支援助成金」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

最終確認:2026年10月1日。4種類の分け方と頼む順番は、当社の考え方を整理したもので、調査の結果ではありません。補助金・助成金の要件は年度と公募回で変わるため、最新の公募要領と支給要領でご確認ください。

研修から始めるか、伴走まで頼むかを、一緒に整理します。

対象の業務、進める方、いまのツールの契約状況をうかがい、研修とAI顧問のどこまでが要るかを、30分の無料相談で確認します。

自社のどの業務にAIが使えるか相談する →

お電話でのご相談:03-6820-2744(平日10:00〜18:00)

浅香 祐輔

この記事を書いた人

浅香 祐輔(Never Red株式会社 代表取締役)

大手コンサルティングファーム(アクセンチュア/アビーム)出身。DX・業務改革・SAP導入が専門で、50名超のチームでPMを担当。法人向け生成AI研修「ノセカエ」の講師を務める。

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