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50代以上の社員に、生成AI研修をどう受けてもらうか|若手と同じ回にするか分けるか、経験を活かす演習の組み方

50代以上の社員に、生成AI研修をどう受けてもらうか|若手と同じ回にするか分けるか、経験を活かす演習の組み方
目次
  1. 1. 年齢で回を分けないほうがよい理由
  2. 2. 経験の長い社員が申し込まない理由を、先に確かめる
  3. 3. 経験が活きる演習は「AIの出力を確かめる側」に置く
  4. 4. 同じ回にするか、分けるかの分かれ目
  5. 5. 案内文には年齢を書かず、扱う業務を書く
  6. 6. ノセカエでご相談いただく場合
  7. まとめ
  8. 参考資料・注意事項

全社で生成AI研修を企画すると、申込の名簿に偏りが出ることがあります。若手と中堅は早く埋まり、50代以上の社員の名前が少ない。受けてもらえても、研修のあとに使っている様子が見えない。人事や研修の担当の方から、当社にもこうした相談が届きます。そこで出てくるのが、年齢の高い層だけ別の回にしたほうがよいか、という問いです。

当社は、年齢では回を分けず、変えるのは演習の題材と組ませ方だと考えています。50代以上という区切りは検索や社内の会話では便利ですが、研修の設計で効いてくるのは年齢そのものではありません。パソコンでの文書作成にどれだけ慣れているかと、業務の経験がどれだけ長いかの2つです。以下、この2つに分けて組み方を整理します。

1. 年齢で回を分けないほうがよい理由

年齢で区切った回を作ると、案内を受け取った側は「できない人の回に入れられた」と読みます。実際には、50代でも毎日資料を作っている人は操作に困りませんし、20代でも現場の仕事が中心でパソコンに触る時間が短い人はいます。操作の慣れは、年齢よりふだんの業務で決まります。

分ける必要があるかどうかは、申込のときに3つ聞けば分かります。

事前に聞くこと聞き方の例何に使うか
操作の慣れ文書作成ソフトや表計算ソフトを、週に何日使うか本編の前に操作だけの時間を別に取るかを決める
生成AIの経験業務か私用で使ったことがあるか。あれば何に使ったか座学のどこを短くできるかを決める
扱いたい業務いま時間がかかっている作業を1つ挙げる演習の題材を受講者の業務から選ぶ

3つとも、年齢を聞かずに済む問いです。対象者を全員にするか選抜にするかの決め方は生成AI研修の対象者は全員か選抜かで整理しました。ここで扱うのは、対象に入った人のうち、経験の長い社員にどう受けてもらうかです。

2. 経験の長い社員が申し込まない理由を、先に確かめる

当社への相談で聞く理由は、大きく3つに分かれます。

1つめは案内文と演習の題材で、2つめは席の組み方で対応できます。3つめは研修の中身だけでは解けません。会社として生成AIを何のために入れるのか、人を減らす話なのかどうかを、研修の前に経営から伝えておく必要があります。人減らしを目的に置いた研修が現場で使われなくなる理由は、「AIで何人減らせるのか」と聞かれたらに書きました。

3. 経験が活きる演習は「AIの出力を確かめる側」に置く

生成AIは、もっともらしい文章を速く書きます。その文章が自社の業務で通用するかどうかは、業務を知っている人にしか判断できません。経験の長い社員が強いのは、書かせる工程より、出てきたものを確かめる工程です。演習もそこに重心を置きます。

演習やること経験が効くところ
AIの下書きを添削する顧客への回答文や見積の説明文をAIに書かせ、そのまま出せない箇所に印を付ける自社の言い回し、相手との過去の経緯、書いてはいけない約束が分かる
判断の手順を指示文にするふだん頭の中でやっている確認の順番を書き出し、AIへの指示文に直す手順を持っているのは経験者だけ。書き出したものは後輩への引き継ぎにも使える
過去の失敗例で試す以前に起きたトラブルの状況をAIに渡し、対応案の抜けを指摘する何が抜けると事故になるかを知っている

2行めの演習は、受講した本人の反応がいちばん変わるところです。自分の判断の順番を言葉にすると、AIがそれに沿った下書きを返してきます。経験が不要になるどころか、経験を渡さないとAIは使える文章を書けない、ということが手元で分かります。

題材に自社の実際の文書を使う場合は、入力してよい情報の範囲を先に決めてください。考え方は研修の演習で、自社の実データを使わせてよいかにあります。

操作に慣れた人と、業務に詳しい人を組ませる

同じ回に若手と経験の長い社員がいるなら、2人1組にします。操作に慣れた人が画面を動かし、業務に詳しい人が出力の良し悪しを言う。若手は判断の基準を聞けて、経験者は操作を横で見られます。

ただし、役割を最後まで固定しないでください。操作を任せきりにすると、経験者は研修のあと自分では開かなくなります。演習の後半で席を入れ替え、経験者が自分の手で指示文を打つ時間を取ります。打つのが遅くても、演習の時間に余裕を持たせておけば進められます。

4. 同じ回にするか、分けるかの分かれ目

申込時の回答から分かった状況組み方
操作の慣れに大きな差がない同じ回にして、2人1組で演習する
文字入力やファイルの扱いに不安がある人が複数いる本編は同じ回のまま、その前に操作だけを練習する短い時間を希望制で設ける。年齢で対象を決めない
受講者の多くが管理職で、自分では文書を作らない自分で書く演習を減らし、部下がAIで作った成果物を確認する演習に寄せる

2行めの「操作だけの時間」は、ログインの仕方、文章の貼り付け方、結果の保存の仕方までを扱います。本編でつまずく人が減り、当日の進行が止まりません。3行めの管理職向けの内容は部下が生成AIで作った資料を、上司はどこまで直すべきかで扱っています。

操作に不安のある人が多い回は、1回あたりの人数も少なめにします。講師が1人ずつの画面を見て回る時間が要るからです。人数の決め方は研修の人数は1回何人までにするかを参照してください。

5. 案内文には年齢を書かず、扱う業務を書く

社内への案内で「シニア向け」「ベテラン社員向け」と書くのは避けます。本人が対象だと分かっても、申し込む理由にはなりません。書くのは、研修で扱う業務の名前です。「見積の説明文」「クレームへの回答」「点検記録のまとめ」のように、その人が毎日やっている仕事が案内に載っていれば、自分に関係のある研修だと伝わります。

もう1つ効くのは、上長からの声のかけ方です。「受けておいてください」より、「あなたの確認の手順を演習の題材にしたいので、入ってほしい」のほうが、頼まれている内容がはっきりします。教わる側としてではなく、題材を出す側として声をかけるわけです。

6. ノセカエでご相談いただく場合

当社の研修は座学3割・実習7割で、1回最大20名です。受講する方の業務と操作の慣れをお問い合わせの段階でうかがい、演習の題材と組ませ方を決めます。研修後1か月は質問を受け付けているので、当日に聞きそびれたことも後から確認できます。研修全体の組み立て方は生成AI研修とはをご覧ください。

まとめ

50代以上の社員に生成AI研修を受けてもらうときは、年齢で回を分けず、申込時に操作の慣れ・生成AIの経験・扱いたい業務の3つを聞いて組み方を決めます。演習は、AIの下書きを添削する、判断の手順を指示文にする、といった経験が効く題材にし、操作に慣れた人と2人1組にして途中で役割を入れ替えます。案内文には年齢でなく業務の名前を書いてください。

参考資料・注意事項

本記事は、当社が研修のご相談を受ける中で整理した考え方で、申し込まない理由の3分類も当社への相談で聞いた範囲のものです。統計にもとづく調査結果ではありません。料金と受講人数の条件は、ノセカエのトップページの料金表でご確認ください。最終確認:2026年10月1日。

経験の長い社員が入りやすい研修を、一緒に組みます。

受講する方の業務、操作の慣れ、人数をうかがい、同じ回で進める範囲と演習の題材を、30分のヒアリングで確認します。

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お電話でのご相談:03-6820-2744(平日10:00〜18:00)

浅香 祐輔

この記事を書いた人

浅香 祐輔(Never Red株式会社 代表取締役)

大手コンサルティングファーム(アクセンチュア/アビーム)出身。DX・業務改革・SAP導入が専門で、50名超のチームでPMを担当。法人向け生成AI研修「ノセカエ」の講師を務める。

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