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ChatGPT研修の前に決める法人アカウントと契約|個人アカウントのまま研修を行うと何が残らないか

ChatGPT研修の前に決める法人アカウントと契約|個人アカウントのまま研修を行うと何が残らないか

この記事の要点

  • ChatGPTの法人契約は、会社が契約の当事者になり、利用者の追加と停止、請求を会社がまとめて管理する形です。法人向けのプランは、ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseです。
  • ChatGPT Businessは2名から契約でき、標準シートは年額課金で1人あたり月3,050円です(2026年10月2日時点の料金ページ)。
  • 申し込む前に、管理者、支払い、入力してよい情報、退職者のアカウントの止め方、学習の設定を決めます。
目次
  1. ChatGPTの法人契約とは
  2. 法人向けプランの違い(2026年10月2日時点)
  3. 人数別の費用
  4. 申し込む前に決める5つ
  5. 申し込みの手順
  6. 研修の前に契約するか、研修のなかで決めるか
  7. ノセカエの場合
  8. よくある質問
  9. 参考資料・注意事項

ChatGPTを会社で契約しようとしている情シス・総務・経営者の方に向けて、法人向けプランの違いと、申し込む前に決めることをまとめました。社員の個人プランを会社が精算する形と、会社で契約する形のどちらにするかを決める場面を想定しています。

プランの名称、料金、機能は、OpenAIの公式ページを2026年10月2日に開いて確かめた内容です。変更されることがあるので、契約の直前に公式ページで確認してください。

ChatGPTの法人契約とは

ChatGPTの法人契約とは、会社が契約の当事者になって、社員が使うChatGPTを用意する形です。法人向けのプランでは、会社専用のワークスペースが作られ、利用者の招待と削除、請求を、会社の管理者がまとめて行います。

法人向けのプランは、ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseの2つです。ChatGPT Businessは、以前はChatGPT Teamという名前でした。OpenAIのヘルプセンターによると、2025年8月29日に名称が変わっています。古い記事には「Team」と書かれていますが、同じプランです。

個人プランを配るのと何が違うか

社員が個人で契約したプランの利用料を、会社が経費で精算する形もあります。手軽ですが、契約の当事者は社員個人のままです。違いは次の3点です。

図1 個人プランを配る場合と、会社で契約する場合の違い

個人プランを配る
契約の当事者は社員個人
管理会社は、利用者の追加と停止を行えない
学習入力が学習に使われることがある。止める設定は本人が行う
退職時会話の履歴は、本人のアカウントに残る
会社で契約する
契約の当事者は会社
管理管理者が、利用者の招待と削除を行う
学習既定では、ビジネスデータを学習に使わない
退職時管理者が、ワークスペースから削除する

違いは、止める操作を会社ができるかどうかです。

個人のアカウントのまま研修を行うと、会社に残らないものが3つあります。研修で作った指示文と会話の履歴は、本人のアカウントの中に残り、会社からは取り出せません。何が入力されたかの記録も、会社の側にはありません。研修のあとに使い続ける環境も、会社としては用意されていない状態になります。

OpenAIのヘルプセンターは、個人向けサービスのコンテンツはモデルのトレーニングに使用されることがあり、設定でオフにできると説明しています。オフにしていても、回答に「良い回答」「良くない回答」のフィードバックを送ると、その会話全体が使われることがあります。個人プランでは、この設定を会社が確認する手段がありません。

法人向けプランの違い(2026年10月2日時点)

OpenAIの料金ページとヘルプセンターの記載をもとに、2つのプランの違いを表にしました。

表1 ChatGPTの法人向けプラン(2026年10月2日に公式ページで確認)

項目ChatGPT BusinessChatGPT Enterprise
対象従業員数2〜200名のチーム向け大規模に事業を展開する企業向け
申し込みWebで登録するセルフサービス型営業への問い合わせ
料金標準シート:年額課金で月3,050円、月額課金で月3,850円。プレミアムシート:年額課金で月15,250円、月額課金で月19,250円(いずれも1人あたり)カスタム価格。営業に問い合わせる
最低人数有料シートが合計2つ以上営業に問い合わせる
支払い主要なクレジットカード請求書払いなどは営業に問い合わせる
学習への利用既定では、ビジネスデータを学習に使わない既定では、ビジネスデータを学習に使わない
管理の機能一元化された請求管理、管理コンソール、SAML SSO、MFA、ドメイン認証、基本的なユーザー分析Businessの機能に加え、SCIM、ロールベースのアクセス制御、エンタープライズキー管理、IP許可リスト、カスタムのデータ保持ポリシーなど

料金ページには、税込か税別かの表記がありません。請求される金額は、申し込みの画面で確認してください。プレミアムシートは、標準シートの5倍の利用枠があるシートです。1つのワークスペースのなかで、2種類のシートを組み合わせられます。

請求書払いや銀行振込が必要な会社は、先に確かめる

OpenAIのヘルプセンターは、請求書発行、発注書、銀行振込などが必要な場合は、セルフサービスのChatGPT Businessではなく、契約ベースのサービスを利用するよう案内しています。社内の支払いの決まりでクレジットカードを使えない会社は、申し込む前に、OpenAIの営業に問い合わせてください。適格請求書(インボイス)の扱いも、申し込みの前に公式の案内で確かめます。

人数別の費用

ChatGPT Businessの標準シートで、人数別の費用を計算しました。料金ページの単価に、人数を掛けた金額です。

表2 ChatGPT Business 標準シートの人数別の費用(2026年10月2日時点の単価で計算)

人数年額課金(1か月あたり)年額課金(1年あたり)月額課金(1か月あたり)
5名15,250円183,000円19,250円
10名30,500円366,000円38,500円
20名61,000円732,000円77,000円
50名152,500円1,830,000円192,500円

年額課金の単価は月3,050円、月額課金の単価は月3,850円です。税の扱いと為替による改定は、この表に入っていません。シートは、あとから追加できます。ヘルプセンターによると、追加やアップグレードの料金は、確定後すぐに日割りで請求されます。研修費を含めた総額の見積もり方はAI導入費用の内訳にまとめています。

申し込む前に決める5つ

申し込みそのものは、Webの画面で進められます。先に社内で決めておくのは、次の5つです。

管理者

ChatGPT Businessのワークスペースには、所有者、管理者、分析閲覧者、メンバーの4つのロールがあります。登録した人には、所有者のロールが付きます。所有者は、請求とワークスペースの設定を含む、すべての権限を持ちます。誰のメールアドレスで登録するかを、先に決めます。担当者個人のアドレスで登録すると、その人の異動や退職のときに、所有者の引き継ぎが要ります。所有者は、ほかの所有者を招待できます。

支払い

ChatGPT Businessの支払いは、主要なクレジットカードです。会社のカードを誰の名義で用意するか、年額課金と月額課金のどちらにするかを決めます。年額課金は単価が低い代わりに、1年分の契約になります。人数が固まっていない段階では、月額課金で始める選択もあります。

入力してよい情報

法人向けのプランは、既定ではビジネスデータを学習に使いません。それでも、入力した情報がOpenAIのサーバーに送られることに変わりはありません。学習の有無と、入力してよい情報のルールは、別に決めます。ルールの作り方はAI利用規程の作り方で、リスクの全体は生成AIのセキュリティで扱っています。

退職者のアカウント

当社がいちばん先に決めるようおすすめしているのは、アカウントを止める手順です。配る手順は、申し込みの画面で案内されます。止める手順は、会社が決めます。

図2 アカウントの発行と停止の流れ

発行招待する管理者が、メールアドレスで招待する
利用名簿と合わせる在籍の名簿と、メンバーの一覧を突き合わせる
停止1メンバーを削除するワークスペースへのアクセスが、直ちに終わる
停止2シートを削除する所有者が行う。次の請求から課金が止まる

止める操作は2つあります。メンバーの削除だけでは、課金は止まりません。

OpenAIのヘルプセンターによると、メンバーを削除すると、その人のワークスペースへのアクセスは直ちに終わります。ただし、その人のシートは、請求の対象から自動では外れません。次の請求から課金を止めるには、所有者がシートを削除します。退職と異動の連絡が、誰から誰に届くかを決めておきます。棚卸しの回し方は研修が終わったあと、アカウントは誰が止めるかにまとめています。

学習の設定

ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseは、既定で、入力と出力をモデルの改善に使いません。OpenAIは、利用者が明示的に同意してデータを共有した場合(フィードバックの機能など)は、共有されたデータを学習に使うことがあると説明しています。社員がすでに個人のプランを使っている場合は、招待を受けたときに、個人用のワークスペースを別のまま残すか、会社のワークスペースに統合するかを本人が選びます。統合は取り消せないので、社員への案内を先に用意します。

配る前に、止める手順を決める

止める操作は、退職や異動の連絡が管理者に届かないと始まりません。誰が削除するか、シートを誰が減らすか、名簿との突き合わせをいつ行うかを、申し込みの前に決めます。

申し込みの手順

ChatGPT Businessの登録は、OpenAIのヘルプセンターで次の順に案内されています。

図3 申し込みから配布までの流れ(ChatGPT Business)

1サインイン所有者にするアカウントで、登録ページを開く
2プランを選ぶBusinessを選ぶ
3内容を確認するシートの数と種類、請求の頻度、支払い情報、合計金額
4招待するロールとシートの種類を指定して、メンバーを招待する

購入を確定する前に、シートの種類、請求の頻度、合計金額を確かめます。

招待は、メールアドレスを入力するか、CSVファイルで一括して行えます。招待を送っただけでは、シートは購入されません。招待が承諾された時点で、シートの空きが確認されます。ChatGPT Enterpriseは、営業への問い合わせから始まります。

研修の前に契約するか、研修のなかで決めるか

ChatGPTの研修を予定している会社は、契約と研修のどちらを先にするかを決めます。考え方は2つです。

表3 契約を先にする場合と、研修を先にする場合

順番向いている会社注意点
契約してから研修する導入を決めている。研修のあとも、同じ環境でそのまま使う契約と初期設定が研修の日に間に合うよう、逆算する
研修で試してから契約する導入するかどうかを、まだ決めていない研修で使う環境と、入力してよい情報を、研修会社と先に決める

どちらの順番でも、受講者が私物のアカウントで実務のデータを入力する形は避けます。会社が、何が入力されたかを確かめられないからです。研修費とツールの利用料は、性質が違うので、別の予算として立てます。研修費は回数分の支出で、ツールの利用料は人数と期間に応じて続く支出です。ChatGPT研修の中身はChatGPT研修で扱っています。

ノセカエの場合

ノセカエの研修は、ChatGPTやClaudeなどの主要なツールを使います。研修の内容によっては、無料プランでも体験できます。無料プランで体験する場合は、入力してよい情報を、研修の前に社内で決めておきます。自社に導入する場合のプランの選び方と、セキュリティの設定もご案内します。半日研修では、AI利用規程のひな形をお渡しします。料金と内容はノセカエのトップページでご確認ください。

この記事のまとめ

  • ChatGPTの法人契約は、会社が当事者になり、利用者と請求を会社が管理する形。プランはBusinessとEnterprise。
  • Businessは2名から。標準シートは年額課金で1人あたり月3,050円(2026年10月2日時点)。支払いはクレジットカード。
  • 申し込む前に、管理者、支払い、入力してよい情報、退職者のアカウント、学習の設定を決める。
  • メンバーを削除しても、シートを削除するまで課金は止まらない。

よくある質問

ChatGPTの法人契約は、何名からできますか

ChatGPT Businessは、有料シートが合計2つ以上あれば契約できます。料金ページは、従業員数2〜200名のチーム向けと案内しています。それより大きな規模や、高度な管理の機能が必要な場合は、ChatGPT Enterpriseを営業に問い合わせます(2026年10月2日時点)。

ChatGPT TeamとChatGPT Businessは、違うプランですか

同じプランです。OpenAIのヘルプセンターによると、ChatGPT Teamは2025年8月29日にChatGPT Businessに名称が変わりました。

請求書払いはできますか

ChatGPT Businessの支払いは、主要なクレジットカードです。請求書発行や銀行振込が必要な場合は、セルフサービスのBusinessではなく、契約ベースのサービスを利用するよう案内されています。OpenAIの営業に問い合わせてください(2026年10月2日時点)。

法人契約なら、機密情報を入力してよいですか

法人向けのプランは、既定ではビジネスデータを学習に使いません。ただし、入力した情報がOpenAIのサーバーに送られることに変わりはありません。入力してよい情報は、社内のルールで別に決めてください。

退職した社員のアカウントは、どう止めますか

管理者か所有者が、ワークスペースのメンバーから削除します。アクセスは直ちに終わります。課金を止めるには、所有者がその人の分のシートも削除します(2026年10月2日時点)。

参考資料・注意事項

  • OpenAI「ChatGPT 料金」(プランの区分、料金、支払い方法)
    https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/
  • OpenAI Help Center「ChatGPT Business - 概要」(シートの種類、最低シート数、名称の変更、請求書払いの案内)
    https://help.openai.com/ja-jp/articles/8792828-chatgpt-business-overview
  • OpenAI Help Center「ChatGPT Business に登録する」(登録の手順)
    https://help.openai.com/ja-jp/articles/8980713-sign-up-for-chatgpt-business
  • OpenAI Help Center「ChatGPT Business でメンバー、シートタイプ、ロールを管理する」(ロール、招待、削除)
    https://help.openai.com/ja-jp/articles/8542216-managing-members-seat-types-and-roles-in-chatgpt-business
  • OpenAI Help Center「モデルのパフォーマンスを向上させるためのデータの使用方法」(個人向けと法人向けの学習への利用)
    https://help.openai.com/ja-jp/articles/5722486-how-your-data-is-used-to-improve-model-performance
  • OpenAI「OpenAI におけるエンタープライズプライバシー」
    https://openai.com/ja-JP/enterprise-privacy/

最終確認:2026年10月2日。プランの名称・料金・機能・データの取り扱いは変更されることがあります。契約の前に、提供元の公式ページで最新の内容をご確認ください。表2は、料金ページの単価に人数を掛けた計算で、税と為替の影響は入っていません。本記事は一般的な整理で、個別の契約についての助言ではありません。

アカウントを配る前に、止める手順まで決める。5つの整理からご相談ください。

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浅香 祐輔

この記事を書いた人

浅香 祐輔(Never Red株式会社 代表取締役)

大手コンサルティングファーム(アクセンチュア/アビーム)出身。DX・業務改革・SAP導入が専門で、50名超のチームでPMを担当。法人向け生成AI研修「ノセカエ」の講師を務める。

講師プロフィール ・ 運営会社の情報